当院は、「脳血管障害の急性期治療、リハビリテーション、そして家庭復帰まで一貫して治療に当たる」ことを目的としています。財団内に急性期病棟（一般病棟）、回復期リハビリテーション病棟、障害者病棟、外来部門、訪問リハ部門を有しており、また、併設施設として介護老人保健施設アルボースがあり、急性期から維持期まで転院することなく継続したリハビリが可能です。リハビリの代表的職種である理学療法・作業療法・言語聴覚療法が揃っていて、多くの病気・障害に対応可能です（施設基準は最高の?を取得しています）。リハビリスタッフは理学療法士30名、作業療法士21名、言語聴覚士9名と多く（基準の3.75倍）、スタッフ不足によってリハビリの量が制限されることはありません。リハビリセンターの訓練室の総面積は642?で（基準の3.8倍）、スペース不足による患者様への練習機会・頻度の損失がなく練習ができます。急性期病棟と回復期リハビリ病棟では、365日毎日練習を行っています。入院中に、カンファレンス、病状説明、装具・歩行補助具処方、家屋訪問調査（家屋改造指導）、外泊練習などを行い、スムーズな自宅復帰をお手伝いをさせていただいております。また、これらの取り組みは、日本経済新聞社・日経メディカルが共同で実施した「脳血管治療の実力病院全国調査」において、治療成績・構造・過程のすべてにおいてA評価をいただき、回復期リハの上位病院として紹介されました（日本経済新聞平成20年2月11日、18日）。
最後に、リハビリは短期的に結果が出る治療ではなく、比較的長期にわたり多くの職種が多くの時間を使って行う治療法です。そのため、何か特別な事項を1つだけ実施しても効果が出るものではなく、基本的と思われる事項をどれだけ間引かずに、そのすべてを確実に行うかどうかがポイントで、その結果が退院時に最終的な成果として表れるものと確信して治療にあたっています。