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■第1回認定スクールトレーナー養成講習会を受講して
未分類2024.12.06
医療法人誠和会 正田病院 中町 浩士
群馬県理学療法士協会員の皆様、はじめまして。安中市にある医療法人誠和会正田病院、理学療法士の中町浩士と申します。宜しくお願い致します。
この度「第1回認定スクールトレーナー養成講習会を受講して」というテーマで執筆依頼を頂きましたので、ここにご報告させて頂きたいと思います。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、認定スクールトレーナーとは、本年度より養成が開始された理学療法士を対象とした新しい認定資格です。学校での児童生徒等に対して保健指導的な役割を果たし、運動器疾患・障害の予防教育、運動器の健康を推進すると共に、心身の健全な成長、発達に資することを目的として構築されました。この制度は、公益財団法人「運動器の健康・日本協会」が、内閣府や文部科学省と連携を図り、外部人材を活用した学校保健を推進し、コミュニティスクールとしての地域と学校の協働や部活動の地域移行などを踏まえたうえで実施するとしています。つまり理学療法士がその特性を生かし、教員、養護教員、学校医、保護者、地域住民、外部指導者等と協力し、地域の学校の中で活動していくというものであります。
第1回養成講習会は、応募者1,114名の中から定員120名。中でも47都道府県理学療法士会推薦枠以外の一般公募は73名。自分は抽選にて運よく受講資格を得る事が出来ました。受講決定の通知が届き、喜びと共に1期生ということの重大さに気づいた時は、その責任に対して正直たじろぎましたが、e−ラーニングが開始されてからは、昼休みや、早朝、子供が寝た後等、空いた時間を利用してPCやスマホに向かいました。もうすぐ50歳を迎える身としては老眼や記憶というどうしようもない敵と戦いながら。とにかく繰り返し、繰り返し。反復して。そして8月。第1回認定スクールトレーナー養成講習会の対面式講義、演習及び資格認定試験が実施され、2日間に渡り、講義・レポート・演習課題に取り組みました。全国から集まった47都道府県の理学療法士。用意していた名刺はすぐになくなりました。同じ志を持った者。そこから得ることが出来た今まで知らなかった、知識、技術、経験、工夫。そして数々の名刺。特に演習課題では個人のアイデアは勿論、各地域の特色ある遊びを通したコーディネーショントレーニングの実技。受講者、指導者、スタッフ、会場にいる人達の笑い声と、笑顔で過ぎた時間。「楽しくなければ子供には通用しない」教えて頂いたこの言葉が特に印象に残っています。全てのカリキュラムを終えて挑んだ「資格認定試験」。結果は群馬県理学療法士協会からの受講者は全員合格し、計5名の認定スクールトレーナーが誕生しました。
最後になりますが、認定スクールトレーナー制度の構築の為に長きに渡りご尽力され、今後の理学療法士の職域拡大と可能性を与えて頂いた、運動器の健康・日本協会、日本理学療法士協会の諸先生、諸先輩方に感謝致します。ありがとうございました。皆様の期待に応えられるよう責任を持って活動していきたいと思います。