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■群馬県理学療法士協会 会長挨拶
未分類2024.06.21
皆様こんにちは。会長の渡辺です。はじめに、元日に発生した能登半島地震において、被災された方々やお亡くなりになられた方々に、心からのお見舞いとお悔やみを申し上げます。また、J R A T隊員として現地でご活躍された皆様に、敬意を表します。
さて、会長に就任して約1年が経ちました。気が張り詰めた状態のまま駆け抜けてきた感じであり、もう1年経つのかというのが正直な感想です。この1年間は可能な限り現地に赴き、さまざまな経験をさせて頂きました。それらの経験を踏まえ、今皆様にお伝えしたい事を三つ述べさせて頂きます。
一つ目は政策活動についてです。今年度のトリプル改定では今までにない医療職の賃上げが盛り込まれました。この決定がなされるまでには、全国的なロビー活動の展開やリハ議連などの中央集会で多くの国会議員からリハ専門職への理解を得るなど、関係者による並ならぬ努力がありました。この一連の活動に参加して思うのは、自分たちの職域を発展させるには政治力が必要だという事です。診療報酬改定の中身では一見急性期がプラスになったように思えますが、体制を整えるのに課題があったり、回復期では加算が包括され、実質マイナスとなるような結果になったりしています。このような課題にも、次回の改訂までにはすぐにでも政策活動に取り組んでいく必要があります。是非、皆さんも政策活動に関心を寄せいただければと思います。
二つ目は組織率についてです。政策活動にも大いに関係するところがあります。組織内代表議員が大きな声を挙げても、それを支える支持組織の組織率が低いと小さな声となってしまいます。昨今の組織率の低下にはさまざまな要因があるかと思います。しかし、生涯学習が必要とされる専門職として、会員であることの意義を感じ取れるような組織にしていくことが重要です。そして、その組織に属することの必要性を十分説明することも重要です。私もブロック毎の新卒歓迎交流会等で語りかけていきますが、皆様の職場でも非会員の方に対して入会のお誘いをお願いできたらと思います。
三つ目は職域の拡大についてです。人口減少社会において、いつまでも健康で働き続けることができる社会が必要です。そのためには産業理学療法分野の普及が必要となります。労働年齢の引き上げが、結果として健康寿命の引き上げに影響します。そこで果たす理学療法士の役割はとても重要です。さらに、運動器の健康・日本協会は、学校における運動器検診の見直しとして、「認定スクールトレーナー制度」を構築し、理学療法士が学校で児童生徒等に対して保健指導的な役割を果たすことを期待しているなど、学童期から壮年期まで、障害予防としての理学療法士の活躍が期待されています。
様々な課題や期待に対応するため、今後もできることからコツコツと取り組んでいきたいと思います。そのためには会員の皆様のご理解とご協力が不可欠です。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。