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事業報告 地域密着プロジェクト 「健康安全運転講座」
未分類2024.03.06
社会局 地域包括ケアシステム部 井草拓海
運転免許保有者の高齢化
2025年には日本人口の30%以上が65歳以上となり、2060年には39.9%となると推測されています。内閣府が発表しているデータによると、70歳以上の運転免許保有者は年々増加し続け、2019年は1195万人と、1975年の13万人の約90倍、1986年の80万人の約15倍となり、免許保有者の14.5%を占めています。75歳以上の高齢運転者による死亡事故は車両単独による事故の割合が約37%と高くなっており、操作不適による事故が28%と最も多く、うちハンドル操作不適が13.7%となっています。
産官学民の連携
日本理学療法士協会は、ダイハツ工業株式会社が主催している地域密着プロジェクト「健康安全運転講座」に参画しています。群馬県理学療法協会も本プロジェクトに積極的に参加しており、理学療法士が高齢運転者の事故低減に向け、安全に運転するための体力維持、筋力アップの運動指導や、認知機能維持のための指導を行います。その他、ダイハツ工業が車に搭載されている衝突回避支援システムの紹介、JAF(日本自動車連盟)が安全な運転の方法を指導しています。
健康安全運転講座の実際
2023年10月17日(火)、群馬ダイハツ株式会社伊勢崎店にて、4年ぶりに健康安全運転講座が開催され、15名(年齢70~82歳)の方が参加されました。群馬県理学療法士協会からも3名の理学療法士が派遣され、受講者に対して握力、5回立ち上がりテスト、Trail Making Testを測定し、結果のフィードバックを行いました。その後、運転と関連させた二重課題トレーニングの運動指導を実施しました。
休憩時間等では受講者の方の質問にお答えするなど、地域在住の方の運転に関する不安を直接聞くことができる大変貴重な機会となりました。