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地域包括ケアシステムって何ですか? 「桐生地域での取り組み」
未分類2024.03.04
桐生地域リハビリテーション広域支援センター
日新病院 リハビリテーション科 佐藤 豊
地域包括ケアシステムとは
『団塊の世代と呼ばれる方々が75歳以上の後期高齢者となる2025年を目途に、それぞれの地域で地域の実情に合った医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に確保される体制を構築すること』と言われています。当センターは、日新病院リハビリテーション科内に設置されており、桐生市・みどり市を担当しております。両市とも高齢化率や取り組みが異なるため、地域の実情に合った支援を行っています。
桐生市での取り組み
桐生市は、群馬県内でも75歳以上の人口比率が高く、保健事業と介護予防事業の一体的な取り組みが急務となっています。従来から、介護予防の取り組みとして介護予防サポーターの育成や桐生市歌に合わせた『元気おりおり体操』を推奨しており、今年度からは、保健事業、介護予防事業の一体的な取り組みとして、市・包括スタッフ、リハ専門職・歯科衛生士・栄養士がチームを組んで通いの場へ出向き、フレイル予防に取り組んでいます。
みどり市での取り組み
みどり市は、75歳以上の人口比率が群馬県平均と同様の水準ですが、2040年に向けて緩やかに高齢化率が増加するため、段階的な施策が必要です。従来から介護予防サポーターの育成や『回想法』取り入れたサロンの運営に力を入れており、リハ専門職がどのように支援できるか模索しています。また、自立支援型地域ケア会議など他職種が関わる機会も増えており、介護予防分野でのリハ専門職の活躍が期待されています。
今後の課題
両市から地域支援事業の依頼件数が増えており、リハ専門職の活躍が期待されますが、桐生・みどり地域は、リハ専門職の在籍施設が少ないため、早期のネットワーク構築、人材育成の支援が必要と思われます。皆様のご協力をお願いいたします。