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ワークライフバランスを考える 「ワンオペ育児」
未分類2024.03.04
ワークライフバランス部 松井歩美
皆さんは「ワンオペ育児」という言葉を聞いたことはありますか。私も子育てをするようになってから、ワンオペという言葉を多く耳にするようになりました。現在は子育てもしているので、自分がワンオペになることも多いです。ワンオペとは「ワンオペレーション」の略であり、夫婦どちらか、またはひとり親家庭が家事や育児を1人でこなすことを「ワンオペ育児」と呼ばれることが多いようです。
近年は男性の育児休暇もよく聞くようになりましたが、わが子が生まれたときはまだ男性の育児休暇の取得は広がっておらず、夫はもちろん、両親や義両親も働いていたため、退院後の私はいわゆるワンオペ育児でした。その頃はちょうどCOVID-19が流行しだしており、近隣の子育て中のお母さんとの関わりも少なく、子育て支援センターなども封鎖されていました。初めての育児は毎日が可愛いなぁと思えるだけではなく、辛い・大変が隣り合わせにあるものでした。ワンオペ育児は誰とも話せず、泣きわめいている子供を一緒にあやしてくれる人もいないです。辛さを共感してくれる人もおらず常に孤独を感じていました。仕事から帰ってくる夫と今日の出来事を共有したいのではなく、この一日の一番大変な時に一緒に育児をしたかったな、とよく思っていました。正直、仕事をしている夫の方が楽なのではないか、と考えてしまう日もありました。
現在は私も仕事に復帰しています。フルタイム勤務のワーママです。朝早くに子供を保育園に預け、仕事が終わりお迎えに行くと残る子供たちは数人。夫は残業等もあるため、帰宅後はワンオペ育児になります。もちろん、夫も仕事の合間に家事をたくさん手伝ってくれるのですが、平日、私と子供のふたりで帰宅した後は、ご飯を作り、食べさせ、お風呂に入れ…と、目が回りそうな怒涛の時間がバタバタと音を立てながら過ぎ去っていきます。もちろん体は疲労困憊です。
私は育児におけるワンオペの時間がもっと減ればいいな、と考えています。ワンオペ育児を減らすためには、会社側にも協力の必要があると私は考えています。それぞれ環境が違うので、残業をしたいと思う方もいらっしゃると思いますが、残業をせず自宅に帰り一緒に育児や家事を手伝えるような会社側の環境づくりも必要だと思います。男性の育児休暇の取得が広がり、時短勤務をうまく活用し、わが子の可愛い姿と成長していく姿、育児の大変さ、辛さも含めて一瞬一瞬を大切なパートナーや近親者とともに共有できるような社会がもっと広がれば良いなと感じています。
※ワーママ:ワーキングマザーの略。育児をしながら働く女性のこと