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■後輩理学療法士へ
未分類2023.12.01
皆さんはじめまして、医療法人済恵会須藤病院に勤務している5年目理学療法士神宮佑理です。今回は私の経験を話したいと思います。
私は1年目から3年目までは急性期病棟配属になりました。1年目は病院の雰囲気や業務に慣れること、患者様の病態理解をして治療をすることに毎日精一杯でした。時間が経つのは早く感じ自分自身が業務をこなすことで一杯一杯だったような気がします。当院は回復期病棟があるため治療途中で回復期病棟へ転棟してしまい最後まで一緒に患者様の経過追えず残念な気持ちになったこともありました。
3年目から現在まで外来リハビリ、訪問リハビリに携わることとなりました。
外来リハビリでは急性期病棟と違い基本的にADLは自立されていますが社会への復帰を目指している方や進行性の疾患を持ち徐々に機能低下していく方など急性期病棟と違い年齢的に若い方と関わることが多いです。機能改善は一番ですが「仕事に戻れるのか」「今後歩けなくなるのか」「何を目標にすればよいのか」等相談受け、心理面でのフォローが必要となる場面が多いです。訪問リハビリでは当院一度休止をしていましたが再開となるタイミングで関わらせていただく機会を得ました。開始当初は介護の知識は少なく、自宅で利用者様やご家族の方がいる環境でリハビリすることにとても緊張した記憶があります。当院の地域柄高齢の方が利用していることが多いです。生活の一部で関わらせていただき、実際に利用者様が生活のどの場面で困っているのか目の当たりにし、病院でのリハビリの違いや必要性に気づかされます。また家族、ケアマネジャーと関わり意見交換を行うことが多いです。現在では訪問リハビリ拡大のため地域連携会議という場では発表する機会をいただき貴重な経験もさせていただきました。
1年目から現在まで急性期、回復期、維持期とさまざまな場面でのリハビリを経験してきました。1年目に感じた残念な気持ちは今ではなく急性期でのリハビリがあったからこそ回復期や維持期につながると考えられるようになりました。「この治療でよいのか」と思うことがあると思いますが関わり方が違っても患者様や家族のHOPEを第一に考え、また私は「この人で良かった」と思っていただけるような理学療法士を今後も目指していけたらと思います。
新人の方や2-3年目の皆さんにとって異動はネガティブな印象もあるかもしれませんが、異動して気づけたこと・学んだことが多かった為、様々な分野でたくさん経験を積み、自分自身にとって本当に興味のある分野をみつけていただけたらと思います。
今回はこのような機会をいただきありがとうございました。