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研修会報告
未分類2023.05.22
群馬県理学療法士協会・作業療法士会・言語聴覚士会連絡協議会
「第3回災害支援とリハビリテーションに関する研修会」 開催
令和5年1月18日と20日に第3回 災害支援とリハビリテーションに関する研修会がオンラインにて開催されました。群馬パース大学 作業療法学科 准教授 宮寺寛子先生から「災害支援におけるリハ職の役割について」ご講義いただきました。講義では自身の災害ボランティアでの経験を踏まえて、災害を予測するための基本的知識や災害後に住民の生活を一日も早く復興させるために、リハ専門職が今やっておくべき取り組みについて教えていただきました。
災害に対しては「行動変容ではなく意識変容」「いかに早く平時の状態に戻すか」が重要であるとのお話があり、リハ専門職や施設に対して予測できる課題や備えについて改めて考える機会となりました。また、クライエントに対して予測できる課題や備えについても分かりやすくご講義いただきました。
もし自身が所属している施設が被災地域となった際に、リハ専門職としてクライエントの支援継続が最も重要な使命であることを再認識しました。そのために自身の意識変容を進め、自施設での情報交換や近隣施設との連携を深めていかなくてはと感じました。
令和4年度小児リハ部研修会 開催
令和5年1月22日に地域局小児リハビリ部研修会がオンラインにて開催されました。「小児理学療法におけるパラダイムシフトと評価の活用」について 大阪保健医療大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 藪中 良彦先生よりご講義いただきました。
今回の研修会では、小児理学療法において世界的にみて日本は評価が十分でなく、ハンドリング優位になっている現状があるため、パラダイムシフトしていかなければいけないとのお話しがありました。日本の診療体制上や教育の過程の問題もあり、理学療法士が原因を理論的に裏付けできていないなどの課題をお聞きして、自身の診療に対して考える機会となりました。
また、発達が障がいされた子どもたちに対して子どもの能力面に対するアプローチに偏るのではなく、課題遂行に焦点をあて環境や課題を含めて、問題解決に対してコーチングしていくことが重要であり、考え方のアップデートや普段の臨床のヒント、評価方法等についてご講義いただきました。
講義内では、実際の臨床場面で評価法を使用して良かった点や困った点、今後の課題などについて、小児リハ部員の小川克行先生、馬場恵子先生、髙野真美先生の3名の先生方に発表していただきました。
令和4年度東毛ブロック施設間連絡会 開催
令和5年1月27日に令和4年度東毛ブロック施設間連絡会がオンラインにて開催されました。「急性期・回復期・生活期における病期間連携について」急性期から桐生厚生総合病院 橋場聡志先生、回復期から恵愛堂病院 森下大先生、生活期から介護老人保健施設 ふじあく光荘 中嶋憲先生の3名の先生方より、各病院の施設紹介や各期での働き、連携パス等について、それぞれの先生にご講義いただきました。
また、スタッフの意識調査としてアンケートを取った結果を踏まえて、施設内の転科や他病院への転院時の申し送り事項で行っていること、気を付けていることなどを解説いただきました。その後のディスカッションでは各施設間で求めること、疑問、質問など意見交換が行われ、顔の見える長い関係づくりが重要であると感じました。
群馬県理学療法士協会・作業療法士会・言語聴覚士会連絡協議会
「第8回介護予防推進に資する指導者養成研修会」 開催
令和5年2月9日と10日に第8回介護予防推進に資する指導者養成研修会がオンラインにて開催されました。東京都健康長寿医療センター研究所 小原由紀先生から「オーラルフレイルについて」ご講義いただきました。講義では健康寿命延伸のキーワードのひとつである「オーラルフレイル」について、ライフコースと口腔保健や口腔機能低下症の診断基準など分かりやすく教えていただきました。
また、通いの場での口腔機能低下の実態や広島県竹原市の通いの場における歯科衛生士の取り組みについて解説いただき、他職種連携が重要であると改めて感じました。
そして、歯数・義歯使用と転倒との関連や口腔機能と認知機能との関連などについてもお話いただき、高齢期における口腔保健の目標を達成しつつ、身体能力、認知機能、栄養状態に広い視野を持って関わり、健康寿命を延ばすことが重要であると感じました。
令和4年度中毛ブロック施設間連絡会 開催
令和5年2月10日に令和4年度中毛ブロック施設間連絡会がオンラインにて開催されました。「臨床研究の始め方」をテーマに群馬パース大学 林翔太先生にご講義いただきました。
卒業研究などで学生の頃に学ぶ機会があっても、臨床に出ると目の前の患者や理学療法の周辺業務で忙しくなり、研究を行う機会がなかなか無い中で、このような研修会に参加することができ、研究に対してのハードルが少し低くなったように感じました。また、講師の先生の経験の中でどのように臨床研究を続けてこられたのか、情報収集の方法などのお話しいただき、臨床研究を続けていくために個人で取り組むべきこと、施設として取り組めることなどを具体的に教えて頂きました。
講義後には各施設でどのように研究について取り組んでいるのか、どのような悩みがあるのかなど各施設での問題点をディスカッションし共有することができ、とても有意義な研修となりました。
第2回事例検討会(後期研修E講座) 開催
令和5年2月12日に第2回事例検討会(後期研修E講座)が群馬大学で実施されました。コロナ禍でzoom等を利用したウェブ研修が増えている中、今回は実地での開催となりました。3名の先生より、内科系疾患1症例、神経系疾患2症例で発表いただきました。開始時は会場内やや緊張した雰囲気でしたが、徐々に聴講者からの質問等も活発になり、先生方からの質問やご指導等も新たな発見や勉強になる点が多く、有意義な検討会となりました。(わかば病院 関口伊代)
第49回基礎講座・症例検討会 開催
令和5年2月26日に第49回基礎講座が開催されました。「糖尿病を合併する患者の理学療法の実際」を題に、聖マリアンナ医科大学病院 平木幸治先生より講義していただきました。糖尿病に対する基礎的な病態から血糖コントロールについて、CKD・透析患者の実際等具体的な数値や評価、注意点なども含めて説明いただきました。講義最終では症例を提示しながら具体的なフィジカルアセスメントや運動処方などがあり、臨床ですぐに実践できる内容も多々あり、大変勉強になりました。
午後は症例検討会として、群馬大学医学部附属病院 浅野翔平先生、群馬リハビリテーション病院 池田慎先生、医療法人相生会わかば病院 石井美由紀先生、日高病院 小杉寛先生にそれぞれ発表いただきました。(わかば病院 関口伊代)
第50回技術講習会 開催
令和5年3月4日(日)、高崎健康福祉大学にて第50回技術講習会が開催され、TESERA六本木の武原直利先生を講師に、「PNFの基礎について」をテーマにご講義いただきました。コロナ禍ではありましたが、十分な感染予防対策を講じたうえで、久しぶりの実技形式での研修となりました。PNFの哲学や原理はもちろん、テクニックについてもご講義いただきました。パターンなどのテクニック以外でも、対象者への接触の仕方や運動方向、抵抗のかけ方など、基礎的な部分を中心にご解説、ご指導いただきました。PNFと聞くと難しいイメージがありましたが、具体例や実技を交えて解説していただけたため、翌日から実践したくなるような充実した研修でした。(わかば病院 星野文哉)
群馬県理学療法士協会・作業療法士会・言語聴覚士会連絡協議会
「第8回介護予防の推進に資する地域ケア会議研修会」開催
令和5年3月24日と27日に第8回 介護予防の推進に資する地域ケア会議研修会がオンラインにて開催されました。群馬県POS連絡協議会 会長 山路雄彦先生より「群馬県における地域ケア会議の現状について」、地域ケア会議におけるリハ専門職の役割や実際の群馬県の地域ケア会議推進リーダーの推移や今後の方向性についてご講義頂きました。また、保険事業と介護事業での連動した展開が今後重要であることなども学ぶことができました。
また、株式会社アイトラック 代表取締役 佐藤孝臣先生から「地域ケア会議の役割と今後の展望」~リハ専門職と自治体との連携を目指して~ をテーマに、まず、介護保険法の目的や介護保険における保険者等の役割について再確認しました。そして、自治体としてどのように地域ケア会議を運営していくべきか、地域の深刻な課題をどう解決していくかなどについてご講義いただきました。地域ケア会議に参加するにあたり、普段の業務の中から社会人の常識を守ること、説明力を高めること、療法士以外の専門知識の習得などに努めていかなくてはと感じました。