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未分類2023.03.08
脳血管研究所 附属美原記念病院 中山 泰輔
新人理学療法士のみなさん、こんにちは。
私は、脳血管研究所美原記念病院リハビリテーション科の中山泰輔と申します。今年で経験年数4年目となり、入職してから現在まで急性期病棟に所属しています。今回執筆の依頼をいただいてから、ついこの間入職式を終え、あっという間に4年目になってしまったように感じています。私自身経験年数が僅かではありますが、今回私の経験についてお話させていただき、少しでも参考にしていただけると幸いです。
私が勤務している病院では、脳卒中の患者様が大半を占めており、発症早期からリハビリテーションを実施しています。私たちは、リスク管理のもとリハビリテーションを実施し、病前情報の収集から、治療経過を踏まえて予後予測を立て、回復期病棟や自宅復帰へスムーズに繋ぐことが重要です。私はこれまでに回復期や維持期の経験がなく、また、知識も技術も未熟であり、患者様の退院後の生活がイメージできないことや、人それぞれ症状や経過、生活事情が異なるため、転帰先調整を進めるのに悩み、苦労をしました。そんな時は、上司や先輩方にフォローしていただき、1年目をなんとかやり過ごしたというのが実際のところです。4年目となる現在でも悩むことは多くあります。悩むということは、患者様にとって1番良い選択を考えるということであり、これもまた重要なことだと思います。息詰まってしまったら、先輩方の意見を参考にしながら自分の中で納得のいく選択ができれば良いと思います。しかし、周囲に頼るばかりでは自分自身の成長には繋がりません。私が新人の頃に唯一徹底していたことは、担当していた患者様の経過を追うことです。経過を見て、自分の中での予測と、どの程度合致していたかを照らし合わせるという作業を繰り返していくことで、経験と自信を身につけることができました。そこから自分の中で徐々に余裕ができ、現在は興味がある分野について学び、充実した日常を送ることができています。
みなさんは入職してから現在まで、自信を持ってリハビリテーションを実施できているでしょうか。私のように自信がないことで悩んでいる新人の方もいるのではないでしょうか。自信がないリハビリテーションを実施していると、自ずと患者様や回りのスタッフへ伝わりやすく、信頼関係を崩してしまうこともあります。自信をつける方法は人それぞれ違うと思いますが、何かきっかけを見つけることができると良いと思います。同じ理学療法士として、これからも一緒に頑張りましょう。